「GREEN DA・KA・RA」無糖茶市場で拡大 ルイボスティー非飲用層の飲まない理由払拭か 「やさしいルイボス」が好スタート

サントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA」ブランドが無糖茶市場で拡大している。

「GREEN DA・KA・RA」本体と並ぶブランドの柱となる麦茶飲料「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」が同市場で存在感を高めていることに加えて、今年、ラインアップを拡充。3月7日に「GREEN DA・KA・RA やさしいルイボス」を新発売した。

今年のブランドの方針について、取材に応じた井島隆信SBFジャパンブランド開発事業部課長は「引き続きコミュニケーションを含めて本体と『やさしい麦茶』の2本柱を中心に展開していくが、無糖茶市場が拡大している中で当社が提案して広がりそうなところには新商品を出していく」との考えを明らかにする。

「やさしいルイボス」はこの考えを具現化したものとなる。

サントリー食品インターナショナルの井島隆信SBFジャパンブランド開発事業部課長

投入にあたっては、コロナ禍などによるストレス増加を背景に、より体に負担なく香りでリフレッシュできるようなルイボスティーやジャスミンティーなどの“香り”を特長とするお茶の選択肢が多様化していることに着目した。

中でも、南アフリカ産茶葉を使用するルイボスティーは、日本へのルイボス茶葉の輸入量は近年大幅に伸長。家庭での飲用機会の増加に加えて、ルイボス茶葉を使ったドリンクメニューを提供するカフェなども増加傾向にある。

このようなトレンドを受け、「やさしいルイボス」ではルイボスティー非飲用層の開拓に勝算を見込む。

「ルイボスティーをまだ飲んだことのない方のお話を伺うと、飲まない2つの理由が浮上した。1つは“なんだかクセがありそうだ”というイメージがある点。もう1つが、男性の方が“美容意識と健康意識の高い女性だけが飲んでいる”と思い込まれている点。この2つを払拭するような商品を開発できれば、もっと拡大するのではないかと考えた」と説明する。

ルイボスティー非飲用層の飲まない理由を払拭すべく、中味はルイボスとグリーンルイボスの2種の茶葉をブレンドすることで、ルイボスティーらしい豊かな香り立ちと、すっきりとした飲みやすさを実現。

老若男女と幅広い層をターゲットに定め、アレルギー特定原材料等28品目不使用とカフェインゼロ設計も特徴となっている。

コンビニにはPBのルイボスティーが展開されていることから、スーパー・量販店を中心に提案したところ好スタートを切った。

「スーパー・量販店様では競合商品が皆無に等しいことも手伝って導入が進み、狙い通りトライアルを獲得している。“香りがすごくフレッシュで変なクセがなく飲みやすい”といったお声や“食事との相性もよくカフェインが入っていないので嬉しい”といったお声を頂戴している。トライアル獲得には、GREEN DA・KA・RA ブランドの世界観や、“やさしい”のネーミングも奏功し、その後のリピートも順調に獲得している」と語る。

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