ニュルブルクリンク24時間が2024年からインターコンチネンタルGTチャレンジの一戦に

 7月1日、GT3カーによる世界的シリーズであるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)を展開しているSROモータースポーツ・グループは、クラウドストライク・スパ24時間が開催されているスパ・フランコルシャンで、2024年のカレンダーを発表した。来季はドイツで開催されている伝統のニュルブルクリンク24時間がカレンダーに加わり、全4戦で争われることになった。

 IGTCは、GT3規定を作り上げたSROによって2016年に生まれたシリーズで、各大陸で行われている代表的なGT3を中心としたレースを繋げ、ドライバーズ、マニュファクチャラーズのタイトルを争う。オーストラリアのバサースト12時間やアメリカのインディアナポリス8時間、南アフリカのキャラミ9時間、そしてシリーズのハイライトでもあるスパ24時間などがカレンダーに加わっていたほか、2018〜19年には鈴鹿10時間がその一戦として開催されていた。

 コロナ禍の影響でバサーストやスパ、インディアナポリス以外はここ数年開催することができていなかったシリーズだが、2024年に向けて、SROは1大陸1イベントの原則を変更し、GT3が主要カテゴリーに位置づけられている大きな耐久レースをIGTCとして位置づけることになった。

 そのうちの「リストの上位に存在する」伝統のニュルブルクリンク24時間が、2024年からIGTCの一戦に加わることになった。ニュルブルクリンク24時間はGT3の他にも、カテゴリーを問わず多種多様な車種が参戦するレースだが、IGTCに加わることでGT3/GT4の参戦が増える可能性もありそうだ。

「IGTCはもともと、遠く離れた繋がりがないGT3シリーズを繋げるために生まれたが、メーカーの参加を促すためには、イベント自体がIGTCの名にふさわしいものでなければならない」と語るのは、SROモータースポーツ・グループの創設者兼CEOのステファン・ラテル。

「GTレースでの威信という面では、ニュルブルクリンク24時間に匹敵するイベントはないだろう。信じられないほど素晴らしいものであり、世界のモータースポーツシーンの中で最高のイベントのひとつだ」

 また、ニュルブルクリンク24時間のレースディレクターを務めるバルター・ホルヌンクは「ノルドシュライフェのファンは、GT3シーンからさらに多くのトップチームが登場することを楽しみにしている。今後、この分野はさらに国際化し、競争が激化するのは間違いない」と語っている。

 2024年のIGTCは2月16〜18日にバサースト12時間で開幕し、ニュルブルクリンク24時間は5月30日〜6月2日の第2戦に。6月27〜30日のスパ24時間が第3戦、10月4〜6日のインディアナポリス8時間が第4戦となった。

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