川崎の児童発案、寸劇で会場沸かす ミューザ開館19周年イベント

寸劇と演奏で盛り上がる会場=川崎市幸区

 開館19年を迎えたミューザ川崎シンフォニーホール(神奈川県川崎市幸区)で1日、地域との交流イベントが催され、親子連れなどでにぎわった。

 同ホールは2004年7月1日に開館。毎年7月1日を「ミューザの日」とし、さまざまなイベントを実施している。

 市立小4~6年の児童9人が「ジュニアプロデューサー」となり、劇仕立ての「だれでもハッピーコンサート」を開催。9人は4月から企画、広報、運営の3班に分かれ、選曲や座席配置、チラシ作りなどに取り組んできた。

 この日の本番には約100人が詰めかけ、会場は満席に。異世界に飛ばされた主人公らが奮起して帰郷するという寸劇を演じた。冒険家に扮(ふん)した東京交響楽団メンバーによる弦楽四重奏もあり、会場を沸かせた。

 劇を発案した企画班のメンバーで「魔王」を演じた小学4年の川窪浩資さん(10)=高津区=は「緊張を勇気に変えられた。お客さんが笑顔で良かった。もっとやりたかった」と話していた。

 オーケストラの公演のほか、来年の市制100年に向けたパネル展示も行われた。

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