『水星の魔女』はグエルが“真の主人公”と言われたワケ。ガンダム歴代主人公の共通点を探る

4月からシーズン2が放送されていた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(TBS系)ですが、ネット上ではメインキャラクターであるグエル・ジェタークに対して「グエルこそ真の主人公では?」といった声が続出していたよう。

そこで今回はなぜグエルが真の主人公と言われていたのか、過去の『ガンダム』シリーズとの類似点を踏まえて紹介していきます。

※記事の特性上、内容に触れています。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』公式サイトより

数々の歴代主人公との共通点が。『Z』と同じサブタイトルも話題に

類似点としては、まず作中でも随一の強さを誇ること。チート級の強さを誇る主人公・スレッタとガンダムエアリアルに性能で劣るモビルスーツで善戦していたことから、パイロット技能は確かなものだと言えるでしょう。パイロットとしての才能は、ガンダム主人公に必要不可欠な要素です。

また目の前で親が亡くなったという共通点も。『機動戦士Zガンダム』のカミーユ、『機動戦士Vガンダム』のウッソ、『機動戦士ガンダムAGE』のフリット、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のシンと、ガンダムには目の前で親が亡くなってしまう主人公が多数存在しました。

グエルは正体がわかっていなかったとはいえ、父親であるヴィムを自身の手で殺してしまいます。この点は洗脳されて親を殺してしまった『機動戦士ガンダム00』の主人公・刹那と重なる部分と言えるでしょう。

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また父を殺したグエルが苦悩するアニメ第15話で、『機動戦士Zガンダム』と同じ「父と子と」というサブタイトルが付けられたことも話題に。『Zガンダム』の「父と子と」では主人公・カミーユの父・フランクリンが、目の前で殺される様子が描かれています。

そのためネット上では「これってZガンダムのオマージュだよね!」「グエルとカミーユを重ねてるかな?」と話題に。ただしヴィムは最期までグエルを想っていましたがフランクリンは自らの保身のために行動していたため、父子の関係は異なっているようです。

大きな成長を遂げたグエルに「一番主人公ムーブしてる」

グエルが作中で大きな成長を見せているのも、「主人公っぽい」と言われる理由のひとつ。初登場時は傲慢な態度をとっていたグエルですが、モビルスーツ同士の決闘でスレッタに負けてから徐々に性格が柔らかくなっていきます。

親から勘当を言い渡された後は、偽名を使って御曹司であった以前とはまったく違う肉体労働に従事。その後父殺しという大きな罪を背負いますが、周りとの交流を経て立ち直ります。その際には自分を恨んでいる孤児を身を挺して助けようとする場面も。

そんなグエルの姿に視聴者も「最初は欠陥だらけなのに挫折して成長していく様子がまさに主人公じゃん……」「どう考えても一番主人公ムーブしてるよね」と感じたようです。

さまざまな経験を経て成長したグエルがどのような活躍を見せるのか、今後の展開から目が離せませんね。

■呪いの歌やめろ…『ガンダム 水星の魔女』第17話、グエルの“死亡フラグ”に絶叫!ミオリネには「ダブスタクソ花嫁じゃん」の声 https://numan.tokyo/feature/2qn5dlsz/

■『ガンダム 水星の魔女』第15話感想、グエル先輩がツラすぎる…!「真の主人公」「逆に不安だ」スレッタ不在の理由は https://numan.tokyo/feature/7re3nhos/

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