本上まなみさん・澤田康彦さん夫妻、滋賀の書店で写真展 「本上の意外な一面も伝われば」

本上さんら家族との日常などをとらえた写真と澤田さん(彦根市本町)

 俳優の本上まなみさんと雑誌「暮しの手帖」の元編集長で滋賀県東近江市出身の澤田康彦さん夫妻の共著「一泊なのにこの荷物!」(ミシマ社)の刊行を記念した「あんな日のこんな写真展」が、同県彦根市本町2丁目の書店「ミッツ ファイン ブック ストア」で開催されている。

 同書は、2人が同じテーマで京都での家族との暮らしや幼少期の思い出などについてつづったエッセー集。店内には、作中の描写にちなみ、本上さんと子どもたちが一緒に体操する姿や登山を楽しむ学生時代の澤田さんなど、飾らない素顔をとらえた写真が展示されている。澤田さんが高校時代を過ごした彦根東高や東近江市の実家、多賀大社など県内で撮影した写真も含め約50点が並ぶ。

 澤田さんは「文章とともに、どこの家族にもあるような姿を見て『ここはうちと似ているな』と味わってほしい。力強い母としての顔など、本上の意外な一面も伝われば」と語る。

 同書店の店主細江恵子さん(46)の夫で、2016年に42歳で亡くなった弘人さんが澤田さんと親交があったことから開催が実現した。細江さんは「ほほ笑ましいエッセーなので、一緒に見て温かい家族の雰囲気を感じてほしい。当たり前のことはなく、ありふれた日々も全て奇跡だと思う。それに気付いてほしい」と話す。

 7月17日まで。期間中、展示作品の入れ替えを予定している。金~日曜と祝日の正午~午後6時。

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