お金が少ない人が犬を飼うリスク!考えられる5つの危険性とは?安心して犬を飼える収入はいくらなの?

お金に余裕のない人が犬を飼うと考えられるリスクとは

犬を飼うということは、その子の命の責任を預かるということです。生涯、愛情を注ぎながら犬としての幸せを与えてあげたり、必要なお世話をしたりしなければいけません。

そんな生活には必ず費用がかかります。犬にかかる費用は想像以上に高いと感じる飼い主さんも多いため、お金に余裕のない人が金銭面を考えずに迎えてしまうとさまざまなリスクが伴います。

ここではお金が少ない人が犬を飼ってしまった場合、どのような危険性が考えられるのか紹介します。これから犬を迎えようと検討している方は、今一度、自分の経済事情を踏まえて考えてみましょう。

1.飼い主の生活状況が苦しくなる

お金に余裕がなく自分の生活にも苦労している状況で犬を飼ってしまうと、さらに犬の生活費が負担になってしまい、飼い主自身の生活状況が苦しくなります。

今まで以上に節約を強いられるため、人間として必要最低限の生活を送れなくなる人もいるでしょう。金銭的に余裕がなくなると心にもゆとりがなくなります。強い不安やストレスから、鬱病の原因となる恐れもあるので注意が必要です。

2.犬にとって適切な環境を用意できない

お金が少ない人が「可愛いから」「癒しが欲しいから」という理由だけで犬を迎えてしまうと、金銭的に余裕がないため、犬を飼うのに必要な犬用グッズを揃えることが難しかったり、快適な生活環境を用意できなかったりします。

夏場や冬場は犬が快適に過ごせるよう、1日中エアコンや暖房器具を稼働させなければいけません。見落としがちですが光熱費も以前より上がることを考えると、現在、生活に余裕がない人は迎えるべきではないでしょう。

3.必需品を与えられず犬にも苦しい生活を強いることになる

犬と飼うために必要な犬用グッズを揃えられないというリスクを紹介しましたが、さらに生活が苦しくなると、必要最低限であるドッグフードやトイレシーツなどの生活必需品すら、与えることが難しくなる飼い主もいます。

生活必需品を買うお金がないと、犬にも空腹やストレスなど負担を強いることになります。犬はストレスを溜め込むと問題行動につながる事例も多いため、しつけが上手くいかず、さらに飼い主の負担を大きくするといった悪循環に陥るケースも考えられるでしょう。

4.愛犬が病気や怪我を負っても治療できない

最初は健康的な犬であっても、いずれ必ず体調不良を引き起こしたり、怪我を負ったり病気を患ったりする日がやってきます。犬の医療費は状態によっても異なりますが、想像以上に高額になるケースも珍しくありません。

しかし、お金がない飼い主さんの場合、愛犬が病気になったり怪我を負ったりしても治療に必要なお金を工面できません。そのため、病院に連れて行くことすらせずに状態を悪化させてしまうケースも見られます。

必要な治療を必要なタイミングで受けられないというのは、犬にとっても健康寿命が縮まるため、不幸な状況と言えるでしょう。こうした不幸な状況を生み出さないためにも、「犬を飼わない」という選択を持つことも必要です。

5.犬と生活が難しくなり虐待や飼育放棄の危険性も

お金に余裕がない状況で犬を迎えてしまうと、これまで紹介してきたリスクによって飼い主が追い詰められてしまい、最終的に犬との生活が難しくなる危険性が考えられます。

犬との生活に強いストレスや不安を感じてしまうと、飼い主によっては虐待やネグレクトなどの行為に走る人も出てきますし、実際に保健所に連れ込み手放す飼い主も後を絶ちません。

せっかく家族として迎えられたのに最後には必要な生活を送らせてもらえず、さらに飼い主に裏切られる状況に陥ってしまった犬のことを考えてみてください。あまりに非情ですよね。

自分には犬を幸せにするために必要な経済力があるのか、病気を患ったり介護が必要になったりしてもお世話を続ける覚悟があるのか、今一度、自問自答してみてください。

安心して犬を飼うにはどのくらいの収入が必要なの?

では、飼い主と犬の生活に余裕を持ちながら暮らすためには、どのくらいの収入が最低限必要なのでしょうか。

一般的に1人暮らしの場合、1ヵ月に必要な収入は最低でも18〜20万円ほどと言われています。しかし、ペット可の物件で生活する場合、より家賃が高くなる可能性があることを考慮しておきましょう。

また、犬に必要な年間費用は、平均で35万円ほどという調査結果が出ています。そのため、1人暮らしの飼い主さんが犬を迎える場合は、余裕を持っても年収300万円以上は必要だと考えましょう。地域によってはこれでも足りない、生活が苦しいと感じる方も多いかもしれません。

ファミリー世帯の場合は家族人数が増えるだけでなく、お子様のための学費貯金や老後の資金なども考慮しなくてはいけません。ファミリー世帯の一般的な世帯収入は年間740万円と言われているので、余裕を持って800万円弱を見込んでおくことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。お金がない中で犬を迎えてしまうと、最終的に犬と飼い主が共に不幸になってしまう恐れがあります。

経済的に余裕がない人は、犬を無理に迎えないという選択を取ることも1つの命を救うことにつながるでしょう。今一度、自分の現在の状況と向き合い、本当に犬を迎えても大丈夫かどうか考えてみてください。

© 株式会社ピーネストジャパン