西日本豪雨から5年 坂町で追悼式 小屋浦では今も1人の行方分からず 広島

5年前の西日本豪雨で20人が犠牲になった坂町で、追悼式が開かれました。

坂町小屋浦にある自然災害伝承公園では、2日午前9時に追悼式が始まり、災害で家族を失った人や坂町の吉田隆行町長など、約60人が祈りを捧げました。

式では吉田町長が、「今年度中に豪雨災害による復旧事業はおおむね完了する」と報告しました。そして、「復旧から復興に切り替え、安全安心なまちづくりに努めていく」と述べました。

坂町では20人が犠牲になり、小屋浦では今も1人の行方が分かっていません。

遺族代表 長松秀夫さん
「5年という長い月日が経ち、多くの被災した施設や建物が蘇ることで、私たち遺族のなかにあったさまざまな感情が、徐々にではありますが、和らいでいるような気がします。」

坂町 吉田隆行町長
「災害に対する備えをこれからもしっかり進めてやっていくことが、大きな災害を起こさないことにつながってくるという思いで、しっかり国、県と協調しながら進めていきたい」

この公園では6日午後6時から、灯ろうを並べて犠牲者を悼む行事も開かれます。

© 株式会社中国放送