合唱団「ひまわり」が再出発 被爆者以外も加わり合唱、長崎

「ながさき平和大集会」で合唱を披露する「ひまわり」の団員=2日午後、長崎市の長崎原爆資料館

 長崎市が8月9日の原爆の日に開く平和祈念式典で例年、合唱を披露してきた、被爆者でつくる合唱団「ひまわり」が、被爆者でないメンバーも加えて再出発し、長崎原爆資料館で開かれた「ながさき平和大集会」で2日、初の舞台を迎えた。核廃絶への思いを込め、式典で歌った曲「もう二度と」など2曲を披露した。

 ひまわりは、音楽家の寺井一通さん(74)が2004年に結成し、歌で被爆の実相を伝える「歌の語り部」として活動。最盛期は60人ほどいた団員は高齢化などのため減少し、式典での合唱は昨年が最後に。解散も視野に入れていたが、昨秋に再スタート。現在の団員は21人で、約半分を被爆者以外が占める。

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