中島啓太は6試合ぶりのトップ10圏外 パター巧者との4日間を終えて全英へ

次戦は20日開幕の全英オープン(撮影/和田慎太郎)

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(2日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)◇曇り(観衆3507人)

25位から出た中島啓太は「トップ10を意識しながらやっていた」と上位を目指したが、6バーディ、1ボギー「67」で回って通算13アンダー18位で終えた。「ASO飯塚チャレンジド」での優勝、2位を3度、3位が1度と前週まで5週連続で優勝争いを演じてきた。トップ10から外れるのは、21位で終えた4月の「中日クラウンズ」以来になる。

久々にトップ10から外れた(撮影/和田慎太郎)

この日バーディを6つ奪ったが、ショットで作ったチャンスを考えるともどかしい思いも残る。「今週は最後までタッチがつかめていなかった」とグリーンで苦戦を強いられた。最終日こそ平均パット数は「1.6154」で全体8位になるが、初日は127位の「1.9286」。4日間通しての平均は「1.7895」と修正すべきポイントに挙げる。

「僕のタッチの出し方、どう思いますか?」と助けを求めたのは、4日間同組でプレーしたパット名手の谷原秀人。谷原のパッティングを見ていて「カップの周りにボールを集めるイメージで、100ydのショットと同じように打っている」と気づきがあった。最終ラウンドを終えて聞きに行くと、「合わない週は仕方がない」と切り替えて、『ストロークとボールのスピードが合うようイメージを出す』というアドバイスをもらった。

最後までパッティングはタッチが合わず(撮影/和田慎太郎)

次戦は7月20日開幕の「全英オープン」(イングランド・ロイヤルリバプール)に出場する。「今週は洋芝でアイアンの入れ方も変わってしまったので、一回リセットして。体をととのえて準備したいです」と、アマチュアで出場した22年(セントアンドリュース・スコットランド)に続く2度目の全英に向かう。 (北海道千歳市/谷口愛純)

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