昨季最下位の滋賀、4戦ぶり白星で首位浮上! 沖縄SVは43歳高原直泰がJFL初ゴールも…【JFL第14節】

1〜2日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第14節の7試合が各地で行われた。

2位・ソニー仙台FCをホームに迎え撃った7位・ヴィアティン三重。9分、MF寺尾憲祐が後方からの浮き玉にうまく合わせてボレーシュートを放つと、ソニーのGK佐川雅寛がキャッチし損ね、こぼれ球に自ら詰めて先制する。

44分には敵陣深い位置でソニーのビルドアップを刈り取り、最後はFW川中健太が押し込んで追加点。試合終盤の87分に1点を返されたが、これ以上の反撃は許さず、2-1の勝利となった。V三重が5位に浮上した一方、ソニーは6位に後退している。

新宿に代わって首位に浮上したのは3位・レイラック滋賀。昨シーズンは屈辱の最下位に終わった滋賀だが、4試合白星なしで迎えた今節はアウェイで8位・東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦し、ゴールラッシュで勝利を飾った。

16分に元名古屋グランパスのFW榎本大輝が先制点を決めると、その後もPKで2点を追加し、前半を1-3とリードする。66分には日本人離れした驚異的なロングスローで知られるFW菊島卓が勝敗を決する4点目を決め、最終スコアは2-4に。今節試合のなかった新宿を勝ち点「1」差で上回り、首位に浮上した。

開幕9試合未勝利ながらも直近3試合で2勝1分けと、急速にJFL仕様のチームを築く昇格組の14位・ブリオベッカ浦安。今節は二川孝広監督率いる9位・FCティアモ枚方とアウェイで対戦し、0-0で迎えた48分にFW峯勇斗の一撃で先制する。

追加点がとれれば理想的だったが、その後は押し込まれる時間が長引き、試合終盤の84分にとうとう被弾。1-1のドロー決着となった。浦安は先制後に失点して勝ち点を落とした試合が今シーズン「6」試合目。ゲームコントロール、守備でのマーキングの緩さが大きな課題となっている。

浦安と同じく昇格組の最下位・沖縄SVは43歳の選手兼任監督・FW高原直泰がJFL初ゴール。アウェイで12位・鈴鹿ポイントゲッターズと対戦した今節、高原は1点ビハインドで迎えた38分、MF冨久田和真からの折り返しに左足ダイレクトで合わせてネットを揺らした。

しかし、前節までの12試合でわずか「5」ゴールと得点力不足があまりに深刻な沖縄は次の1点が奪えず。1-1のドロー決着でなんとか勝ち点1は拾えたが、これで5試合未勝利となった。

第14節を終え、首位に勝ち点「23」の滋賀、2位がFCマルヤス岡崎、3位が新宿、4位がHonda FCという上位陣だが、7位のラインメール青森は「20」という団子状態。次節からいよいよ後半戦に突入するというなか、優勝争いが全く読めない状況だ。

◆第14節

7月1日(土)

東京武蔵野ユナイテッドFC 2-4 レイラック滋賀

ヴィアティン三重 2-1 ソニー仙台FC

Honda FC 1-0 高知ユナイテッドSC

ヴェルスパ大分 0-0 ラインメール青森

7月2日(日)

FCティアモ枚方 1-1 ブリオベッカ浦安

FCマルヤス岡崎 3-2 ミネベアミツミFC

鈴鹿ポイントゲッターズ 1-1 沖縄SV

※試合なし

クリアソン新宿

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