<シリーズ評論・オリンピック考>慶応大教授・渡辺靖氏(56) 焦らず新たな五輪像を

わたなべ・やすし 1967年、札幌市出身。札幌南高、上智大卒。米ハーバード大社会人類学博士。専門は米国研究。英ケンブリッジ大フェロー、仏パリ政治学院客員教授などを歴任。2005年から現職。「アフター・アメリカ」(サントリー学芸賞)など著書多数。

 1972年の札幌冬季五輪当時、私は選手村があった札幌市南区真駒内に住んでいました。沿道から家族で選手たちに手を振っていたのを覚えています。小学校入学前の私にとっては、初めての国際的な雰囲気に心が躍った瞬間でした。

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