【ベトナム】高速鉄道の作業部会を設置へ、首相が座長[運輸]

ベトナム運輸省は、2045年までの全線完成を目指している「南北高速鉄道(首都ハノイ—南部ホーチミン市)」の投資方針を検討する特別作業部会の設置を提案した。座長にはファム・ミン・チン首相を充てる人事案を首相府に提出した。ダウトゥ電子版が1日付で報じた。

作業部会は25年までに南北高速鉄道の投資方針を固める首相決定396号(396/QD—TTg)に基づき計画案の検討を主導し、首相府や国会、共産党政治局に提案する。

チン氏とともにチャン・ホン・ハー副首相も常任副座長として作業部会を率いる。計画投資相と運輸相も副座長に就く。メンバーには財務省、建設省、商工省、科学技術省、教育・訓練省などの各大臣や幹部、国家資本管理委員会(CMSC、通称スーパー委員会)や高速鉄道沿線20省市の人民委員会の委員長、ベトナム鉄道総公社(VNR、国鉄)会長も加わる。事務局は運輸省が務める。

運輸省によれば、高速鉄道の整備はベトナムでは前例のない大規模な事業となるため、中央省庁や地方省市をまたぐ作業部会の設置によりトップダウンで投資方法や予算、採用する技術の検討を推進する。

作業部会の活動期間は党政治局が高速鉄道の投資方針を承認するまで、もしくは首相が解散を決定するまでとする。

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