【ミャンマー】ロ国営ロスアトム、発電事業での協力強化へ[公益]

ロシア国営原子力企業ロスアトムは、ミャンマー国軍の統制下にある電力省との会談で、同国の発電事業での協力を強化する方針を示した。国営紙グローバル・ニュー・ライト・オブ・ミャンマーなどが6月29日伝えた。

ロスアトムのニコライ・スパスキー副社長ら代表団と、国軍が電力相に指名したタウンハン氏、科学技術相に指名したミョーテインチョー氏らが28日、ヤンゴン工科大学で会談した。スパスキー氏は、既に両国間で覚書を交わした風力発電事業などを支援する方針を改めて確認した。

会談でロスアトムは、昨年11月に電力省と覚書を締結した火力発電所プロジェクトの事業化調査報告書を同省に手渡した。電力省は、ロスアトムとの原子力インフラ評価・強化分野における覚書に署名した。

ロスアトムは22年7月に、科学技術省と原子力インフラの整備で協力する覚書を交わした。また同年9月には同省と電力省との間で22~23年の原子力エネルギーの平和的利用に向けた協力のロードマップ(行程表)に署名。今年2月には国内初となる原子力技術情報センターを最大都市ヤンゴンに開設した。

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