まちなかで新たな学びを 富山新聞文化センター氷見教室

多彩な作品に見入る来場者=氷見市の富山新聞氷見総局

  ●18講座の講師作品紹介

 富山新聞文化センター氷見教室の講師作品展は2日、氷見市の富山新聞氷見総局で始まった。全77講座から日本画や油絵、書道、銅版画、パッチワークキルト、手編み、レザークラフト、つまみ細工、表具など18講座の約40点を展示。来場者が多彩な作品や、1日にオープンしたばかりの施設のスタジオなどに見入り、講座開講に期待を膨らませた。

 3階の教室を中心に展示し、手編みの純白のウエディングドレスや植物をモチーフにした銅版画、色鮮やかなパッチワークの大作のほか、富山湾の魚を篆刻(てんこく)で表現したパネルや海越しの立山連峰の絶景を描いた表具など氷見らしい作品も来場者の目を引いた。

 市民や講師らが来場し、真新しいバレエやダンス・ヨガのスタジオなども見学した。社交ダンス講師の東軒美和子さんは「スタジオが広くて明るい。いろんな分野の講師や生徒とも交流できそうで開講が楽しみ」と声を弾ませた。同市の森岡利津子さん(75)は「講座がたくさんあってすごい。どれを体験しようか悩む」と笑顔を見せた。

  ●9日まで展示/室井さんの書も

 展示は9日までの午前10時~午後4時。入場無料。来場者には富山新聞文化センターの講座受講時の入会金無料券(通常500円)を贈る。問い合わせは高岡本部=0766(26)7000=まで。

 講師作品展に合わせ、総局1階には、女優・随筆家の室井滋さん(富山県出身)が「氷見の鰤(ぶり)」としたためた書が飾られた。1日に行われた富山アカデミー祭in氷見で、室井さんが書道を体験した際の作品で、大胆で躍動感あふれる筆致に来場者が見入った。

氷見総局1階に飾られた室井さんの書

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