黒木瞳 ファンから揉みくちゃにされながらも見せた奇跡の“神対応”

「ありがとうございます。ありがとうございます」

6月17日の午後、東京・渋谷の映画館前でファンの熱烈な歓迎を受けて、丁寧に応えていたのは黒木瞳(62)だった。

この日、映画館では6月16日に封切られた映画『魔女の香水』の舞台挨拶が行われ、主演の黒木や桜井日奈子(26)らが登壇した。作中で黒木は髪をグレイヘアにしてミステリアスな香水店の店主を演じている。

舞台挨拶を終えて映画館から出てきた黒木が、出待ちしていたファン約20名に囲まれたのが冒頭のシーンだ。黒木は揉みくちゃにされながらも、車に乗る直前まで10人以上のファンにサインを書いて対応。道行く人も何事かと足を止めるほどの人だかりができていた。

「黒木さんはファンにも優しいですよ。ただ大女優ということもって、普段は気軽に近寄れない雰囲気があります。今回のように10人以上にサインをしてあげているシーンはめったに見たことありません。奇跡の神対応と言えますね」(往年のファン)

近年の黒木は女優業だけでなく、自らメガホンを取って、映画監督にも挑戦している。

「’20年の監督作品『十二単衣を着た悪魔』は公開直前に主演の伊藤健太郎さん(26)や伊勢谷友介さん(47)が相次いで逮捕されるという不運が重なり、興行収入は伸び悩んでしまいました」(映画製作関係者)

そんな苦境の中、今回の『魔女の香水』は黒木と女性監督の二人三脚で作り上げたという。

「非常に有望な若い女性監督ですが、経験はまだ浅いため、実際には黒木さんの意見も相当に反映されていると聞いています」(前出・映画製作関係者)

また、今作には強力なスポンサーもついているそうだ。

「全国に1800人の女性会員がいる日本最大級女性経営者の会『一般社団法人エメラルド倶楽部』です。映画の制作統括を財団代表理事である菅原智美氏が務めているほど。ストーリーも菅原さんや、会員の女性経営者の実体験に基づいた内容から作られたそうです」(前出・映画製作関係者)

試写会では宝塚時代からのファンを含め、多くの観客が座席を埋めていたという。出待ちファンからの熱烈な歓迎も受けた黒木は、“影の監督”として今回の映画への手応えを感じていたのかもしれない。

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