パワーも難しいワザもいらない! バンカーはコツをつかめば絶対出せる【ルール&マナー編】

「なかなかうまくならない」「練習もラウンドに行くのもモチベーションが上がらない」。そんなゴルファーたちにゴルフが楽しくなる上達法をレッスン! これまで「アドレス編」「スイング編」で「パワーも難しいワザもいらない! バンカーショットの方法」をレクチャーしてきましたが、今回は知っていればプレーが早くなる「バンカーのルール&マナー」を市川里菜コーチが教えてくれました。

【INDEX】

【「バンカーのルール、合ってるかな?」不安になったら、もう一度おさらい!】


【POINT 01】

【POINT 02】

【POINT 03】

【POINT 04】


「初めてコースでラウンドする」そんな時に不安になるシチュエーションのひとつが“バンカー”。「ちゃんと打って出せるのか」も不安になる要因のひとつだけど、ラウンドに慣れていない人は「ルール&マナーが合っているか不安」という人も多いでしょう。「打つ前にヘッドが地面に触れるのはNG」「入ったあとは砂をならす」など、ルールを知っていれば緊張もほぐれ、“打つこと”に集中できるし、スピーディにプレーできるようになるはずです。

市川里菜(いちかわ・りな)/1995年生まれ、神奈川県出身。163cm。日本女子アマなどに出場し、現在はPGMゴルフアカデミー銀座のインストラクターとして活動中。アプローチのレッスンが得意。

早くボールのある位置に行きたくても、最短ルートを通ってはダメ。バンカーは必ず手前の低いところから入りましょう。アゴがある高い位置から入ると砂がたくさん崩れてしまうし、そこをならすのは大変。低い場所から入ったら、出るときも同じ道を通れば、砂をならす箇所を減らせます。

レーキを持って入ると、打ったあとにすぐにならせる。素振りやインパクト前にヘッドが地面に触れるのはペナルティ(2罰打)。数本持っていったクラブを置いたり、プレーに入る前に体を支えたりで、砂に触れるのはOK。

打ったあとはスピーディに砂をならして、すぐに次のプレーに進みたいですよね。打った跡や足跡は、力を入れすぎずにそっと撫でるようにレーキを前後に往復させる。入ってきた方向に向かって下がりながらならしていくと、足跡が増えませんよ。

そっと撫でるようにならして、最後にレーキの平らな部分を使って仕上げる。

耕すようなならし方は×。深く掘ってしまったり砂が集まりすぎて山ができてしまう。

バンカーのルールは2019年から大きく変わりました。ルースインペディメント(葉、枝、石、土の塊、昆虫、動物の排泄物など)に触れたり、取り除いても罰はないので、邪魔になるようでしたら取りしましょう。

アゴにボールが刺さるなどの大トラブルは、アンプレアブルの処置をとるのも賢いマネジメントだと思います。「これは1回、いや2回打っても出る気がしない」と思うような状況は、昨年のルール改定で加わった「2罰打でバンカーの外にドロップできる」を選択すると大叩きを防げますよ。

前打の位置に戻って、
球があったであろう位置から
2クラブレングス以内に
ドロップ(1罰打)

ボールがある位置から
ホール(カップ)に近づかない
2クラブレングス以内に
ドロップ(1罰打)

ホール(カップ)と
ボールを結んだ延長線の後方、
1クラブレングス以内に
ドロップ(1罰打)

02と03はバンカー内にドロップ!

ホール(カップ)とボールを
結んだ延長線の後方の「バンカー外」、
1クラブレングス以内に
ドロップ(2罰打)

ドロップの仕方も変わって、今は「ヒザの高さから」です

バンカーでのアンプレアブルの処置の仕方は4つありますが、01は戻る位置が遠いときは時間がかかるし、後続の組にも迷惑がかかってしまうので02~04を選択しましょう。いずれも球を拭いたり、交換することができます。ビギナーには04がおすすめですよ。

全3回でレクチャーしてきたバンカーレッスン、いかがでしたか?きれいに出す方法とルール&マナーを知っておけばバンカーも怖くない!
どんな状況も楽しみましょう♪

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