むっちり食感とソースの協奏があと引くソウルフード!埼玉・川越の太麺焼きそば

旅人へひとこと

小江戸川越で過ごしたランチタイムのひとコマをご共有します!

埼玉県川越市へ──

ご当地グルメを求めてやってきたのは、小江戸川越。写真のような蔵造りの町並みが印象的です。着物で歩かれている方もちらほら......この町にハマります。ちなみに、ここ川越市は1922年に埼玉県内で初めて市制を施行したそうで、昨年12月1日には100周年を迎えています。

さて、西武鉄道『本川越駅』から徒歩10分ほど。徳川家にゆかりのある『蓮馨寺(れんけいじ)』のすぐそばに構えるのが、今回の目的地 ──

『まことや』さんです!

『まことや』さんは、昔ながらの太麺焼きそば専門店。こちらでいただける「太麺焼きそば」は、川越っ子のいわゆるソウルフードというべき一品です。過去には「アド街ック天国(2012年)」にも登場しています。

店内は昔ながらの食堂といった雰囲気。店奥のイートインスペースには、来店された著名な方々のお写真やサイン入り色紙が壁いっぱいに飾られていました。

ちなみに、最近のオススメメニューは、同じ川越生まれの逸品とコラボした「小江戸ぉむ」──『江田養鶏場』さんの新鮮たまごや『轟屋』さんの鶏削り節を使った「オムそば」なんだそう。地元活性化にも前向きに取り組まれています。

ソース焼きそば

メニュー表には「昔ながらのソース焼きそば」とあります。その大サイズ(1.5玉)に、目玉焼きをトッピング!登場時には湯気を立ち上らせ、尚且つ、ソースのいい香りを放っていました。

ちなみに、1玉は170gほど。また、トッピングの種類は目玉焼きのほか、コロッケや唐揚げ、さらにはとんかつやカレーなどもラインナップしています(カレーには正直意表を突かれました...笑)

角張った断面が特徴的な特注の太麺!照りも良いですねぇ。味付けには鶏と豚からとったオリジナルのダシを使っているのだとか。充分な水分と軽い粘度、思っていた以上にむっちりとした弾力が印象的です。

ニュッニュッと噛み続けることで、その旨味や食感から得られる心地良さは増すばかり。太麺であるということはもちろんですが、軽やかな酸味・スパイシーさをまとったソースが相俟ってこそのもの、と。

その麺に絡む具材は、キャベツや豚挽肉、青海苔。脇には紅生姜が添えられています。クタァッとしたキャベツは太麺に馴染んで甘味を添え、一方の豚挽肉はゴロッとしてアクセント役として立ち回ります。

なお、卓上にはソースが置かれていて、いわゆる“追いソース”できるようになっています。ダシ同様、こちらもお店オリジナル。キュッと心地良く放たれる酸味と、その間から漏れる甘味。尚且つ、ピリッと効かせたスパイシーさで、食中の味変役として優秀です!

これは少々かけすぎてしまったかもしれませんが...(苦笑)濃ゆいスパイシーさが食欲を刺激し、消費速度のギアが上がること請け合いです!

また、目玉焼きトッピングによる保温効果もあってか、麺のあたたかさやむっちり感は終始損なわれず、ほどなくして完食の刻を迎えるのでした。

お寺の境内で生まれた「太麺焼きそば」

「太麺焼きそば」の誕生は、昭和22年(1947年)にまで遡ります。元々この『蓮馨寺(れんけいじ)』境内の屋台で生まれ、住民の皆さまに愛されていたのだそうです。その屋台は残念ながら閉店してしまったのですが、『まことや』さんのご主人が蓮馨寺のご住職の願いを受けて復活させたのだとか。

ちなみに、お店に置かれていた冊子には『私ども「まことや」は2代目として、このやきそばを守っていきたい、皆様に懐かしんでいただきたいと日々鉄板にむかっております』と書かれていました。

心地良き太麺タイムに感謝して──

川越ご当地グルメ「太麺焼きそば」は、そのむっちりとした食感とオリジナルのソースの調和・協奏のおかげで、まことあと引く一品でした。そして、ご主人をはじめ、お店の皆さんの心が詰まった一皿だと。

心地良きランチタイムを過ごさせていただき感謝します。

ごちそうさまでした!

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まことや本店

〒350-0066 埼玉県川越市連雀町8−4

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*この記事は2023年6月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:ヤマネコ

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