驚異のスピン量と打感の柔らかさ “まるで生チョコみたい…” キャロウェイ「JAWS FORGED ウェッジ」(2023年)

キャロウェイの人気ウェッジ「ジョーズ」シリーズから、「JAWS FORGED ウェッジ」の最新作が登場。20年に初登場した同名モデルの後継作で、22年の「JAWS RAW」で採用されたノーメッキフェースを搭載している。軟鉄鍛造の打感を味わえることから、同社と用具使用契約を結ぶ石川遼や西村優菜など、ツアープロたちが使っている話題のモデルだ。その特徴をギアの知識が豊富なミタさんがわかりやすく解説。アスリートゴルファーのヨシダくんとベテランゴルファーのシオさんが試打して性能を評価する。

クラブの特徴は?

名器を彷彿とさせるフォルムに最新テクノロジーを搭載した新作ウェッジ

【ミタさん】
今日紹介するのは、キャロウェイの契約選手達が絶賛している「JAWS FORGED ウェッジ」です。

【シオさん】
ことしの「全米女子プロ」で2位に入った笹生優花も使っていましたよね。

【ヨシダくん】
なぜツアープロから支持されているのでしょうか?

【ミタさん】
選手たちからのフィードバックを受けて、キャロウェイ歴代ウェッジの中でも名器と言われている2007年モデルの「X フォージド」に似た形状にしたことが高い評価につながっているようです。

【シオさん】
「X フォージド」は名器でしたね。私も使っていました。

フェース面に斜めに走らせたミーリング加工によりスピン性能アップ

【ヨシダくん】
今回「RAW」という名前がついていないということは、メッキ仕上げですか?

【ミタさん】
いえ、こちらもノーメッキの生溝です。56~60度は、フェース面の角を鋭くする「37Vグルーブ」を継続して採用しています。また、軟鉄鍛造ウェッジとして初めて、溝と溝の間に細かな凸部を斜めに走らせたミーリング加工「マイクロフィーチャー」を搭載しています。これにより、フェースを開いて打つ際に高いスピン性能を発揮します

【シオさん】
この4つの丸いはどのような効果がありますか?

54~60度には「JAWS RAW」で初採用となったタングステンウエイトを搭載

【ミタさん】
濃いグレーの部分はタングステンです。54度と56度はトウ側の1つ目のみ、58度と60度はトウ側の2つ目まで配置することで、重心をフェース中央に寄せて操作性を高めています

【ヨシダくん】
キャロウェイらしいテクノロジー満載のウェッジですね

【シオさん】
早速、打ってみましょうか!

試打した印象は?

全体的に丸みを帯びた形状で、フェースを開いて使いやすそうだ

【シオさん】
アドレスしたときは、少し丸みを感じる形状ですね

【ミタさん】
ヒール側からトップラインへのつながりに膨らみがあるので、「Xフォージド」に近いフォルムだと思います。打った印象はどうでしたか?

【シオさん】
ビックリするくらい打感が良い! 超柔らかいです

【ミタさん】
「JAWS RAW ウェッジ」も柔らかい打感だったと思いますが、比較してみてどうですか?

【シオさん】
ボールが食いつく感じが強く、さらにソフトになっています。「RAW」の打感がソフトなら、今作はスーパーソフトですね

シオさんとヨシダくんの「JAWS FORGED ウェッジ」(58度)試打データ

【ヨシダくん】
スピン量が9000回転を超えていますよ!

【ミタさん】
一般的にSWのスピン量としては、8000回転を超えていれば合格点。男子ツアープロでも80ydの距離からは、10000回転くらいだと言われています。10000回転を超えると、テレビ中継でよく見かけるグリーン上で“戻る球”になると思います

【シオさん】
打感は間違いなく満点です

【ミタさん】
ヨシダくんはどうでしたか?

【ヨシダくん】
僕は10000回転、超えちゃいました!

【ミタさん】
早速ツアープロレベルのスピン量が飛び出しましたね。打感はどうでしたか?

ソール形状はZグラインド。ソールが滑ってくれて抜けが良い

【ヨシダくん】
シオさんも言っていた通り、この柔らかさと食いつき感は半端ない。伝わるかどうかわからないですが、“生チョコ” みたいな柔らかさですね

【シオさん】
“生”の感じはすごくわかります。

【ヨシダくん】
フルショットというよりも、グリーン周りからピンまで30yd前後の場面で、ギュギュッと止まってくれそうなウェッジだと思います。

まとめ

2人そろって“打感”は5点満点。ノーメッキフェースに施されたミーリング加工によりスピン性能は折り紙つき

【ミタさん】
軟鉄鍛造モデルにノーメッキフェースを搭載したことで、打感の柔らかさはトップクラスです。2人の試打結果を見てみると、中上級者が打ってもアベレージゴルファーが打っても、高いスピン性能を発揮してくれると思います。形状としてはツアーモデル特有のシャープな感じではなく、丸みがあって安心感があるので、100切りを目標にしている人から70台のシングルゴルファーまで幅広く使えるウェッジです。

【シオさん】
このウェッジなら、アマチュアでもバックスピンでキュキュッと戻る球が打てそうですね!

■試打したクラブのスペック
キャロウェイ JAWS FORGED(ジョーズ フォージド)ウェッジ クロム
●番手(ロフト角):58度 ●シャフト:ダイナミックゴールド バーガンディ ●硬さ:S200

キャロウェイ JAWS FORGED ウェッジ クロム

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