スパーズがフリー獲得狙うソロモンと口頭合意! 来月に慈善試合予定される中でシャフタールと遺恨も…

[写真:Getty Images]

トッテナムが、シャフタールのイスラエル代表FWマノー・ソロモン(23)の獲得に向けて個人間合意を取り付けたようだ。

ソロモンは2019年に母国マッカビ・ペタティクバからシャフタールに完全移籍で加入。以降は前線の主力として活躍してきたが、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響によって2022-23シーズンはフルアムに1年間のレンタル加入。公式戦24試合5ゴールの活躍を見せていた。

シャフタールと2024年まで契約を残すソロモンは、今夏ウクライナのクラブに復帰することが既定路線だが、同選手はイングランド残留を希望。

そして、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、予てより移籍の可能性が報じられたトッテナムは選手サイドと口頭合意。今週にもメディカルチェックを実施する準備も進めているという。

なお、国際サッカー連盟(FIFA)は、前述の軍事侵攻後に「選手の地位と移籍に関する規則」を改訂。この規制変更により、ロシアかウクライナのどちらかの国で雇用されている外国籍選手が同地域を離れることを希望した場合、一方的に契約を停止することが可能に。

FIFAは先日にこの特例措置を2024年夏まで延長することを発表しており、ソロモンが移籍を希望した場合、獲得を狙うクラブは実質フリートランスファーでの獲得が可能となる。

シャフタールを筆頭にウクライナとロシアのクラブは前述のFIFAの決定を不服として控訴を行ったものの、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はFIFAの決定を支持。現在はスイス連邦裁判所への上訴、欧州委員会にも控訴している。

また、シャフタールでCEO(最高経営責任者)を務めるセルゲイ・パルキン氏は先月の『ESPN』のインタビューで、仮にトッテナムがソロモンをフリートランスファーで獲得に動いた場合、法的措置を講じると牽制していた。

トッテナムとシャフタールは8月6日にトッテナム・ホットスパースタジアムでウクライナの人道危機を支援するためのチャリティーマッチ開催を発表しており、ソロモンの去就は同試合に向けた懸念材料となりそうだ。

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