TX土浦延伸を強力に推進 「実現する会」報告会 茨城・土浦で

延伸の早期実現に向けて頑張ろう三唱する「TX土浦延伸を実現する会」の活動報告会=土浦市東真鍋町のクラフトシビックホール土浦

つくばエクスプレス(TX)の茨城県土浦市への延伸を目指す「TX土浦延伸を実現する会」は2日、土浦市内で活動報告会を開いた。延伸先として県が6月、JR常磐線土浦駅への接続を目指すと決定した後、初めての開催。延伸の早期実現を「一致団結して強力に働きかける」とした宣言を採択したほか、今後の活動として国への陳情や市民などへのPRに当たることを確認した。ルートや途中駅の設定など沿線開発の方向性についても理解を深めた。

地元関係者や国会議員、県議ら約300人が参加。延伸実現に向け、2028年に見直しが予想される国土交通省の交通政策審議会に土浦延伸を盛り込むことを目標に、同省への陳情やPR活動で機運醸成を図ることを確認した。

会長の安藤真理子土浦市長は「皆さんの熱意が実を結んだ。思いを形にするため全力を尽くす」とあいさつ。参加者と「頑張ろう三唱」して気勢を上げた。

元JR東日本職員の前県議で同会技術アドバイザー、塚本一也さんが講演。TXは2.8キロに1駅を設定しており、終点のTXつくば駅から土浦駅までの約10キロに「二つくらい駅ができてもいい」と見解を述べた。住宅だけでなく、公共施設や県立高、百貨店など、現在の沿線にない都市機能を考慮した新たな開発の必要性も指摘し、「土浦市民、県民にとって非常に大きな一歩」と県の決定を評価した。

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