J2水戸の村田選手 「常に一生懸命」心がけ 茨城・笠間高で講演 進路選択振り返る

笠間高生の前で講演するJ2水戸・村田航一選手=笠間市笠間

茨城県笠間市笠間の県立笠間高(小室浩之校長)で6月28日、サッカーJ2水戸ホーリーホックの村田航一選手(26)をメインの講師に迎え、自らの進路選択の経験や団体生活で心がけていることなどについて語ってもらう講演会が開かれた。村田選手は「プロのサッカー選手になれたことは成功体験で、学んだのは常に一生懸命にやることの大切さだと思う」と語った。

村田選手は、同球団の「笠間PR大使」を務める。講演会はJ2水戸ホームタウンの「笠間市の日」(7月23日)にちなみ開かれた。

村田選手は、宮崎県出身で日章学園中・高、明治大を経て、2019年に水戸に入団し、今年5年目。

講演会は生徒代表3人が用意した質問に答える形で、進んだ。初めに「どんな高校生活を送っていたのか」という質問があり、「サッカーに明け暮れる日々を送っていた」と語った。

サッカー選手を職業に選んだ理由を尋ねる質問に、「好きなことを仕事にできるのは貴重と考えたから」と答えた。ただ大学時代になかなかオファーがなく、就職活動も並行して行っていたといい、ある企業の内定をもらった後に、水戸から誘いがあったため、「プロで通用するのかと相当悩んだが、やはり好きなことを」とサッカー選手の道を選んだとした。

「成功体験と失敗体験を挙げて」といった質問も。村田選手は「プロ選手になれたのは目標だったので一つの成功体験」と述べた。失敗体験については、体調管理を挙げたが、経験値を積み上げられたとし、「失敗した後の自分の行動で、失敗も失敗じゃなくなる」と普段から心がけている考え方を述べた。

質問者を代表し、美術科2年の笹目詠葉(うたは)さん(16)は、「失敗を失敗のままにしないこと、相手に興味を持つことが大切という言葉が心に響いた。学んだことを今後の生活に生かしていきたい」と感謝の言葉を述べた。

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