アイネットHD 菓子のOEMなど製造部門が強み 独自路線を活かした展示会

菓子のメーカーベンダー・アイネットホールディングスは6月22日、東京都立産業貿易センター浜松町館で展示会を開催した。テーマに「本質の追求!美味しい・良い商品は値上げに負けません」を掲げ、燃料や原材料高騰で価格改定を余儀なくされているなか、そんな環境下にも負けずに売っていこうという思いが込められている。

代表取締役社長の小黒敏行氏は方針について「徹底的にOEMをやる」と強い意志を示し、「大手と同じような商売では戦えない。製造部門を持ち、少量多品種で受けられることがうちの強み。効率の悪いことをいかに効率よくやるかが差別化につながる」と語った。

同社は、製造工場を2か所、パッカー工場を1か所持ち、独自の路線でここ数年過去最高益を更新している。小売も価格競争ではない商品での差別化を図りたい傾向が強まっており、その流れが追い風となっているのだろう。

もう一つの強みは、菓子売場の一括管理で小売の経営効率化を図る「SS80」。現在では大型店から売店まで520余りの店舗を任され、改廃の多い菓子の管理を担っている。

展示会では、特徴を反映した内容となっており、自社工場製品の提案や「SS80」のモデル陳列、自社ブランドのほか、テーマごとのブースでフェアや企画につながるような集合提案、SDGsの取り組みなどが展示された。

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