旧統一教会が解体工事を開始 東京・多摩、市と住民反発

旧統一教会が取得した土地にある建物の解体工事現場付近で、教団の進出に反対する横断幕を掲げる住民団体のメンバー=3日午前、東京都多摩市

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が東京都多摩市に土地を取得していた問題で、教団は3日、土地にある建物の解体工事を始めた。教団は建物解体後、研修施設を建てる方針を市に説明しており、市は工事を実施しないよう申し入れていた。進出に反対する住民団体はこの日、工事現場付近で監視活動をした。

 市や市民団体によると、教団は2022年4月に多摩市永山7丁目に約6300平方メートルの土地を取得。市民団体は教団による活動に違法性が指摘されていることや、都立永山高や国士舘大に隣接していることなどを問題視。若者が勧誘の標的にされる恐れがあるとしている。

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