森山至貴・能町みね子著『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ──性と身体をめぐるクィアな対話』発売! 「クィア」を考えるスタート地点にして決定版!

森山至貴・能町みね子著『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ──性と身体をめぐるクィアな対話』が、株式会社朝日出版社より7月1日に発売された。「クィア・スタディーズ」やその根本にあるクィアな発想について、対談の形でわかりやすくまとめた書籍だ。

「LGBT」に分類して整理したら、終わりじゃない

本書は、「クィア」というものを巡って、社会学者の森山至貴と文筆家の能町みね子が行なった対談を収録し、そこに大幅な加筆と改訂を加えた、語り(書き)下ろし本。「性別」「恋愛」「結婚」「家族」「幸福」「未来」「アイデンティ」といった、人生に直接的にかかわる概念に対し、具体的なトピックを足掛かりに、スリリングに紐解きながら、社会の普遍的な仕組みの不安定さを浮き彫りにしていく。ふたりの語り口は軽やかで、爽快に斬りこんだり、自身の矛盾を認めて言いよどんだり、葛藤や悩みを持ち寄いながら新しい視座を獲得していく。

本書のポイント

著者プロフィール

森山至貴(もりやま・のりたか)

1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻(相関社会科学コース)博士課程単位取得満期退学。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。著書に『「ゲイコミュニティ」の社会学』(勁草書房)、『LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)、『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』『10代から知っておきたい 女性を閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE出版)がある。

能町みね子(のうまち・みねこ)

1979年北海道生まれ。文筆家、イラストレーター。著書に『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』(東京ニュース通信社)、『結婚の奴』(平凡社)、『私以外みんな不潔』(幻冬舎)、『皆様、関係者の皆様』『お家賃ですけど』『トロピカル性転換ツアー』(文春文庫)など。執筆活動に加え、『久保みねヒャダこじらせナイト』(フジテレビ)、「久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)への出演や、『ニュースLIVE! ゆう5時』(NHK)で大相撲の解説を担当するなど、テレビやラジオでも活躍。

© 有限会社ルーフトップ