沖縄SVドロー 髙原、JFL初ゴール 失点後に追いつく貴重な1点 鈴鹿に1-1

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは2日、三重県のAGF鈴鹿陸上競技場で鈴鹿ポイントゲッターズと対戦し1―1で引き分けた。通算成績は2勝8敗3分けで勝ち点9。順位は最下位の15位。

 前半は開始直後に右サイドから攻め込まれ、中央から崩されて先制点を奪われた。沖縄SVは38分、髙原直泰が左の冨久田和真からのパスを中央で押し込んで同点に追い付いた。後半は好機も多かったが、無得点に終わった。

 次戦は9日午後3時から南風原町黄金森公園陸上競技場でヴェルスパ大分と対戦する。

 チームは一つ殻を破った。失点後に巻き返せないという弱点を各選手が課題に挙げていたが、結果ではねのけた。髙原直泰のJFL初得点で1―1の引き分けに持ち込んだ。髙原は国内J1、J2、J3、JFL、地域リーグ(九州)、県リーグ(社会人)の全カテゴリーで得点を達成した。「先制されてゲームが難しくなる中、そのままの流れで終わらせず、立て直しながら同点にできたことが良かった」と敗戦を覆す貴重な1点となった。

 アシストした冨久田和真は体勢が整わないながらもDF陣の隙を突く技ありのパスを中央の髙原へ送り、ゴールをお膳立てした。冨久田は「失点後に立て直して、点を取れた」と手応えを語る。

 一方で「(後半は)自分たちの攻める時間が多かったが、得点を決めることができなかった」と貪欲に勝利を求めた。

 前半は相手のプレスにさらされ、DF陣でのパス回しが多く、手詰まりがあった。同点で迎えた後半はパスワークがさえ、ゴールに向かう姿勢を鮮明にした。髙原は「追加点を奪うために、選手個々の質の向上を目指していく」と力を込めた。

 (大城三太)

◇サッカー JFL第14節最終日(2日・たまゆら陸上競技場ほか)
鈴鹿ポイントゲッターズ(16)
1―1(1―1,0―0)
沖縄SV(9)

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