FC琉球逃げ切る、讃岐に2-1 高安が逆転ゴール 自身J初得点が勝利呼ぶ

 サッカーの明治安田J3第16節第2日の2日、FC琉球は香川県のPikaraスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦し、2―1で逆転勝利した。通算成績は6勝8敗2分けで勝ち点を20に伸ばした。順位は15位。

 前半30分、コーナーキックから先制点を奪われた。琉球は43分、左コーナーキックからのこぼれ球を金崎夢生(むう)が蹴り込み、相手DFがはじいたボールを柳貴博が押し込んで同点とした。終了間際には右コーナーキックから阿部拓馬が頭で中央へ折り返し、こぼれ球を高安孝幸が蹴り込んで逆転に成功した。後半はゴールを脅かされる場面もあったが、GKダニー・カルバハルを中心に守り抜いた。

 次戦は8日午後6時半から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで松本山雅FCと対戦する。

 高安孝幸が自身J初ゴールとなる逆転弾でチームを勝利へ導いた。1―1で迎えた前半終了間際、コーナーキックのこぼれ球に瞬時に反応し、体を投げ出しながら左足で押し込んだ。「2試合負けが続き、悔しかった。プロ初ゴールを決めることができたし、久々の勝利なのでうれしい。チームも自分も成長して連勝を目指したい」と屈託のない笑顔を見せた。

 琉球は相手選手の間を通すパスワークで何度も得点機をつくった。ただ、後半にFW白井陽斗が得たPKを金崎夢生(むう)が失敗するなど、手放しで喜べる勝利ではなかった。その後は裏へのロングボールを多用され、あわや同点に追い付かれそうな危機も訪れた。

 GKのダニー・カルバハルが好セーブでしのいだが、サポーターをひやひやさせた。失点はマークの甘さから得点を許した形で、セットプレーでの守備意識の向上が引き続き求められる。前半すぐに負傷交代した野田隆之介主将、後半に太もも裏を負傷したケルヴィンの具合も気掛かりだ。

 1位富山との勝ち点差は10。チームの成長と勝ち点の積み上げを両輪で回せるか期待がかかる。

(1)ピカスタ
琉球 6勝2分け8敗(20)
2―1(2―1,0―0)
讃岐 4勝4分け8敗(16)
▽得点者 【琉】 柳(2)高安(1)【讃】 森本(1)
▽観客 1432人
 

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