マイナ保険証 6割超の医療機関でトラブル「他人の情報に紐づけられた」例も 広島

マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」について、広島県内の6割以上の医療機関で患者の保険資格の確認を巡るトラブルが起きていることがわかりました。

これは広島県保険医協会のアンケートで、明らかになったものです。マイナ保険証を利用する患者については、今年4月から保険資格をオンラインで確認することが義務付けられました。しかし、県内の医療機関のうち64・3%でトラブルが起きているということです。

トラブルの内訳は「保険者情報が正しく反映されていなかった」が72%で最も多く、「機器の不具合でマイナ保険証を読み取れなかった」も52.2%に上りました。一方、全国でも問題となっている「他人の情報にひもづけられていた」例は、2.2%でした。

トラブルが起きた医療機関のうち10.4%では、いったん10割負担を患者に請求していたということです。

広島県保険医協会 堂垣内あづさ事務局長
「もっと予想していないようなトラブルが起こる可能性があって、もう医療機関は立ち行かなくなるんじゃないかなという不安もあります」

国は2024年秋に、現在の健康保険証を廃止し、マイナ保険証に一本化する方針を示しています。

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