Tiffen、ARRIシグネチャーレンズ用マグネット式リアマウントフィルターシステム発売

Tiffenは、ARRIシグネチャーレンズ用マグネット式リアマウントフィルターシステムを発売した。同システムにより、シグネチャーレンズを使用する映画制作者は、各レンズのARRIマグネット式リアフィルターホルダーに任意のTiffenフィルターを追加できる。

シグネチャーレンズは着脱可能なマグネット式リアフィルターホルダーを採用しているため、同フィルターを使用するためにネイティブレンズに変更を加える必要がない。簡単に取り付け可能で、特別な技術や工具も不要。Tiffenの一体型リングは、各フィルターリングに12個の高出力マグネットを搭載しており、各シグネチャーレンズのマグネットと完全に一致する。その結果、即座に交換が可能で、強度や用途に関してより創造的なオプションが得られるという。また、レンズの前に重いマットボックスやフィルターホルダーを置くよりも軽量になる。

同システムにより、Tiffenフィルターの世界が広がるという。映画関係者は、ブラックフォグ、ナイトフォグ、ブラックプロミスト、アンティークブラックパールセント、アンティークパールセント、アンティークサテン、スモーク、グリマーグラスなど、豊富な種類の拡散フィルターから選択可能。レンズ前面フィルターと同様に、Tiffenのリアフィルターも1/8から2までのグレードから選べる。

同システムを使用することにより、強度への影響が変わるという。ASCのジョン・ファウアー氏は、次のようにコメントしている。

ファウアー氏:リアマウントでは、1つのフィルター強度、例えば1/4をすべての焦点距離で使用できます。ワイドかタイトかによって強度を変える必要はありません。これは、レンズの前面にフィルターを追加する場合とは異なります。広角には重いグレード(おそらく1/2または1)を使用し、狭い角度には軽いグレード(おそらく1/8または1/4)を使用します。これにより各レンズの後玉にフィルターが1枚ずつあればよいことになります。

エミー賞やアカデミー賞を受賞したTiffenの他のフィルター同様、同フィルターカテゴリーも、光学グレードのガラスを使用して米国で製造されている。長寿命と画像の鮮明さを実現するため、Tiffenのフィルターは、フィルター基板を2枚の平行な光学ガラスで挟み込み、1/10000インチの平面度まで研磨する独自のカラーコア・テクノロジー製法で製造されている。

TiffenのARRIシグネチャーレンズ用マグネット式リアマウントフィルターシステムは、Tiffenディーラーで購入可能。

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