トヨタ労組委員長に鬼頭氏 6年ぶり交代、9月就任へ

 トヨタ自動車労働組合は、西野勝義委員長が退き、後任に鬼頭圭介副委員長が就任する方針を固めたことが3日、分かった。委員長交代は2017年以来、6年ぶり。

 鬼頭氏は西野氏と同じく、工場の製造現場の出身。17年9月から副委員長を務めている。7月中に組合員による選挙で選出され、9月1日付で正式に就任する予定。西野氏は労組関連の上部団体に派遣される見通し。

 西野氏の在任中には、春闘で賃上げ総額を提示し、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分の要求額を示さない方針に転換した。

 トヨタ労組の組合員は約6万8千人。国内製造業労組のトップとして、春闘のリード役となっている。

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