「ICロッド・レーバー・ジュニアチャレンジ」アジア・オセアニア予選が開催。日本は世界大会出場を逃す

インドチームが優勝し、日本は世界大会出場を逃す

世界各国のナショナルチーム経験者やグランドスラム出場経験者、そのほか国際テニスのための活動が認められた者が入会を認められるインターナショナル・ローンテニスクラブ (IC) は、「戦争状態にあった国家間の関係を改善する」ことを目的に掲げ 1924 年に設立された。フェアプレーとスポーツマンシップの精神に基づいて行われるテニスの国際試合を触媒に世界平和を促進する活動や、世界中の恵まれない子どもたちにテニスを教えるなどのさまざまなボランティア活動が多くの共感を得、現在、ICは世界 40 か国以上に存在するに至っている。

ICが主催する国際試合は、すべての国の会員や選手の無給ボランティアによって運営される。その中の一つが、16歳以下のジュニアを対象とした国別対抗戦『IC ロッド・レーバー・ジュニアチャレンジ』である。この大会は、成人のキャプテンがつき、16 歳以下の男女各 2 名が参加する団体戦だ。試合形式は、男子シングルス2試合、女子シングルス2試合、男子ダブルス1試合、女子ダブルス1試合の6マッチで構成。3-3になった場合は、混合ダブルスのタイブレークで勝敗を争うことになる。

毎年、世界5大陸それぞれの地域で予選大会が開催され、地域イベントの勝者が翌年のワールドワイド決勝戦に開催国とともに出場することになる。

そして、2024年の世界大会出場をかけて、『ICロッド・レーバー・ジュニアチャレンジ アジア・オセアニア予選』が、2023年6月26日~28日の3日間、有明テニスの森公園インドアコート(東京・江東区)で開催された。

今大会の出場チームは、日本(2チーム)、インド、パキスタンの3か国4チーム。交流を深め、互いの国の文化を学びながら、3日間にわたり熱戦が繰り広げられた結果、優勝はITFランキング保有者をそろえたインドチーム。3-3で混合ダブルスのタイブレーク決戦の末敗れた日本Aチームが、準優勝となった。

取材協力:ICジャパン

撮影:横山芳治

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