37年勤めた会社の顧客情報を不正に得た疑い 同業他社に転職・現在無職の男(62)「やったことに間違いありません」広島

広島県警は3日、勤めていた会社の顧客情報を不正に得た疑いで、無職の男(62)を逮捕しました。男は顧客情報25000件を不正に得た後、37年間勤めた会社から同業他社に転職していたということです。

不正競争防止法違反(営業秘密侵害事犯)の疑いで逮捕されたのは、広島市西区井口台の無職の男です。

警察によりますと、男はことし2月、当時勤めていた広島市中区の不動産管理会社のパソコンから自分のメールアドレス宛てに、会社が保有する営業秘密の顧客情報を3回にわたって送信し、不正に得た疑いがもたれています。

男は当時、顧客管理などを担当していたということで、不動産の貸主や借主の個人情報を含むおよそ25000件の顧客情報をサーバーから抜き出したということです。

警察の調べに対して男は「何回メールを送ったのか、いつ送ったのかは覚えていませんが、私がやったことに間違いありません」と供述しているということです。

不動産管理会社から届け出があり、警察が捜査していました。

男はこの会社に37年間勤務したあと、3月に退職し、広島市内の同業他社に転職していたということです。

警察が男の動機など、事件のいきさつを調べています。

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