熱中症の高齢男性を救助したとして、美作署から県善行賞

熱中症の高齢男性を救助したとして、美作署は15日、美作市林野の会社員・渡邊亮太さん(29)、同市福本の団体職員・清水泉月さん(28)に県善行賞を伝達した。
兄妹の2人は8月9日午後4時50分ごろ、林野地内の市道を車で走行中に交差点でウインカーを点灯させたまま止まっていた軽トラックを見かけ、不審に思って停車。運転席でハンドルに顔を伏せ、全身脱力状態になっていたAさん(73)に声をかけ、反応がなかったためエンジンを切ってサイドブレーキを引き、119番通報した。
男性は救急搬送された津山市内の病院で治療を受け、回復したという。
明見の同署で平田正典署長が県知事からの表彰状を贈り「暑いさなか、当初は重篤な状態だったといい、救護が遅れていたら命が危うかったかも知れない。ふたりの機転のおかげ」とたたえた。
運転していた清水さんは「すれちがう時にうなだれている様子が見え、とっさに急病かもと思った」。渡邊さんは「とにかく無事で何より。元気になられてよかった」と話した。

県善行賞の伝達を受ける渡邊さんと清水さん

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