中村倫也主演「ハヤブサ消防団」、熱い意気込みで火の手が上がるも消防団メンバーがすかさず鎮火!?

テレビ朝日系で7月13日にスタートする連続ドラマ「ハヤブサ消防団」(木曜午後9:00。初回は拡大スペシャル)の制作発表記者会見が開かれ、主演の中村倫也、共演の川口春奈、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久が登壇した。

池井戸潤氏の同名小説をドラマ化した「ハヤブサ消防団」は、山間の小さな集落“ハヤブサ地区”を舞台とするミステリー。スランプ気味のミステリー作家・三馬太郎(中村)が、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移住し、地元の消防団に加入したことを機に、連続放火や住民の不審死など怪事件に次々と遭遇する。ミステリー作家ならではの鋭い観察眼で、主人公が事件の真相に迫っていく物語だ。

会見冒頭、出演者たちが意気込みを語っていると、壇上の後方で火災が発生するという演出に、中村をはじめ、岡部、梶原、橋本ら消防団メンバーを演じるキャストが一致団結して消火活動に当たり、見事鎮火するというパフォーマンスを披露。連係プレーを見守っていた生瀬が、「2時間前に集合して練習した成果が出たと思います。よくやった!」とベタ褒めすると、集まったギャラリーからも大きな拍手が上がった。

その後、「メンバーを見ればお分かりかと思うのですが、大変愉快な現場です。ミステリーなのでセリフも多いですし、方言もあって大変なのですが、カメラが回っていない時にセリフの17倍くらいしゃべっていてハッピーな現場です(笑)」と中村が話したのを皮切りに、入り乱れてのクロストークがスタート。

遠方でのロケがメインのうえ、猛暑の中の消火シーンなど過酷な撮影も多い作品で、共に現場に臨んでいるキャストたちは既にチームワークもばっちり。会見でも、全員が和気あいあいと縦横無尽に発言し、中村が座長としてそれぞれにツッコミながらトークを回していた。途中、中村が「20代の頃はこういった演劇界の方々とお仕事させていただいていたので、久しぶりにこういう環境でお仕事させてもらって、『好きっ!』と思っています(笑)」と、共演者たちへの愛を告白する場面も見られた。

消防団のメンバーは、事前に消防庁で講習を受けて消火シーンの撮影に臨んだそうだが、分団長を演じる橋本は「長野県の消防団に友人がいるのですが、そこへ1泊2日で合宿に行って、脚本と全く同じ設定でそれぞれ役をやってもらいました」と役づくりのエピソードを語った。それらが最大限に生きたのが、7月13日放送の初回拡大スペシャルで登場する大掛かりな消火シーンであることも、一同が報告。放水まで一連の作業をほぼ4分間の長回しで撮影したそうで、生瀬は「前日からロケ地に入ってリハーサルをしたのですが、1日かけてもうまくいかなくて…。翌日の本番でも『絶対に無理だよ』と言いながら撮影したのですが、ようやく成功して、みんなで拍手したんです。ここはぜひご覧いただきたい!」と自信満々にアピール、中村も大きくうなずいていた。

また、昨年主演し、好評を博したラブストーリー「silent」(フジテレビ系)からガラリと変わり、本作では物語のキーパーソンとなるミステリアスなヒロイン・立木彩を演じている川口も「ご覧の通り、おじさまたちに囲まれて、毎日幸せを感じながら楽しませていただいております。でも、皆さんのチームが出来上がりすぎていて、なかなか入っていけないんですよ(笑)」とコメント。ハヤブサ地区を回る営業マン・真鍋明光役の古川雄大も「消防団の皆さんは、ちょっとうらやましいなと思うくらい仲がよかったので、僕も参加したいなと思いつつ、劇中で敵対する役を演じているので我慢しました」と、撮影現場での様子を明かした。

そして、最後は、中村が「愉快な面々で撮影しておりますが、田舎町で起こる戦慄の田園ミステリーです。夏ですから、ちょっとヒヤッとしたり、ほのぼのしたりしたい時にぴったりな作品になっていると思います」と座長らしく見どころをPRして、会見を締めくくった。

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