GAC、空飛ぶ乗り物「GOVE」をGAC TECH DAY 2023で公開。同時に業界初のイノベーションも

「進化するテクノロジー」をテーマとしたこのイベントには、160を超える国内外のメディアや、広州市副市長の江志濤氏、GACグループの曽慶紅会長、GACグループの馮興雅総経理を含む著名なゲストが出席した。

会議でGACは、世界初の乗用車用アンモニアエンジンを公開した。グループ内の研究開発センターが開発したこのエンジンは、120kWの出力と90%の炭素削減率で信頼性の高い燃料点火を実現し、自動車業界に効率的で信頼性の高い低炭素燃料の代替案を提供する。

GACはまた、液体水素燃料を使用する業界初の乗用車「Trumpchi E9」を発表した。GACのMega Wavesハイブリッド・モジュラー・アーキテクチャーを搭載したこの水素駆動MPVの航続距離は約600kmで、1.4kgの水素で最大100km走行するという。

車載オープンソース・ソフトウェア・プラットフォーム「ADiGO MAGIC」も発表された。このプラットフォームは、ユーザーのために即座にパーソナライズされた旅行シナリオを構築する2,000以上のサービス指向の機能を提供し、間もなく発売されるAION Hyper GTに搭載される予定だという。

さらにGACは、全電気式空飛ぶ乗り物GOVE(GAC On-the-Go Vertical EV)も発表した。GOVEは、分離可能な飛行キャビンとADiGO PILOT搭載の自律移動シャシーで構成。90%の軽量複合材料、3DoF飛行制御システム、航空宇宙グレードの高精度ドッキング技術を採用している。この設計により、GOVEは地上走行、空中飛行、空対地ドッキングの各シナリオでスマート・モビリティ・ソリューションとして運用できるとしている。

GAC TECH DAY 2023で披露された技術的成果は、世界の自動車市場で新たな高みに到達するためのブランドの取り組みにおいて重要なソリューションと位置づけている。GACは、イノベーション主導でカーボンニュートラルなモビリティの未来を開発するために、その能力を活用し続けていくとしている。

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