NIKEの新スパイク『ティエンポレジェンド10』が登場!“脱カンガルー”で新素材「フライタッチプラス」をアッパーに採用

Nikeが、アッパーに最新の人工皮革を採用した注目の新スパイク『ティエンポレジェンド10』を発表した。

Nike Tiempo Legend 10

初めてピッチに登場した1984年以来、フットボールの歴史に様々な足跡を残してきたNike「ティエンポ」。フットボールの偉大な瞬間の一役を担い、数々のフットボールの歴史に残る選手たちが着用してきた。

アスリートやスポーツの未来に貢献し続けるため、Nikeは「ティエンポ」をさらに進化させ、まったく新しい『ティエンポ レジェンド 10』を完成させた。

アッパーは、前作までの天然皮革(カンガルー皮)ではなく、Nikeの最新イノベーションである独自の合成皮革「フライタッチプラス」を新たに採用。フライタッチプラスは柔軟かつ軽量で強く、これまでにないボールコントロール性をゲーム内で発揮することができるという。

『ティエンポ レジェンド 10』はフライタッチプラスを採用したことで、「ティエンポ」シリーズ最軽量のプロダクトに。さらに、フライタッチプラスの採用によりアッパーの保水性が55%低減され、シューズが長期間型崩れせず、試合中も快適な履き心地を維持することができるようになった。

さらに、フライタッチプラス自体にグリップ感があるため、ピッチや天候に影響されにくい一貫したボールタッチが可能となっている。

アッパー内側にはフライニットのブーティを新しく採用し、軽量で通気性にも優れ、快適さを提供。また、履き慣らしの時間が不要になるよう設計されたアッパーにより、履いた瞬間から快適に感じられるスパイクに仕上がっている。

フライタッチプラスのアッパー素材に加え、内側の側面には3D印刷のドットを施し、重要な部分のボールタッチを向上。アッパーはバランスの取れたデザインで、ボールの動きをコントロールしつつ、足とボールの密な連携が感じられるようになったとのこと。

アウトソールは、「ティエンポ」シリーズには不可欠とも言えるクラシックでスムーズな動きを促すトラクションパターンが特徴。

スタッドは巧みなカットを支える円柱形のものを主体に、前足とかかとにはブレードやV字型のものを採用し、必要なときには爆発力のあるカットが可能となっている。

軽量なプレートとクラシックなトラクションパターンで最適なカットを実現しながら、足もとの軽さも確保している。

今回初めて「ティエンポ」シリーズのトップモデルからテイクダウンモデルまで、すべてのプロダクトを重量比20%以上の再生原料を用いてデザイン。アッパーには再生ポリエステルや再生ナイロンなどの素材を組み合わせ、一貫した柔らかさと軽さで快適な履き心地が長続きするように製作されている。

世界中のプレーヤーがこのシューズを履いてピッチに立つことで、少しだけ地球にやさしいプレーができるようになるという。

6月に発表された「ユナイテッドパック」でお披露目自体はされていた『ティエンポ レジェンド 10』。アメリカ女子代表選手でNikeアスリートのローズ・ラヴェルは次のように語る。

「新しい『ティエンポ レジェンド 10』を履くと、動きに対する自信が高まり、これまで以上にボールタッチも良くなったように感じます。Nikeは常に私たちアスリートの意見を聞き、そこから学ぼうとしてくれていますが、『ティエンポ レジェンド 10』も私たちのフィードバックを反映させた新しいデザインになっています。」

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この夏、エリートおよび一般アスリート向けに展開されるNikeの新スパイク『ティエンポ レジェンド 10』は、この7月からNike.comと一部Nike販売店にて発売される。

トップモデル『ティエンポ レジェンド 10 エリート FG』の価格は27,500円(税込)となっている。

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