歴史的な公文書を保存 仙台市公文書館が開館 数万点上る貴重な文書

仙台市の歴史的な公文書を保存する施設が、青葉区に整備されました。保存されているのは、数万点に上るということです。

3日、郡市長や関係者ら約30人が出席し記念の式典が行われました。

仙台市公文書館は、2015年に閉校した青葉区の旧貝森小学校の校舎を改修して整備され、1階は展示室や閲覧室、2階から4階は温度や湿度が管理された書庫になっています。

保存されている公文書は、仙台市の条例に基づき歴史的な事象や重要な計画などの基準で選ばれ、その数は文書や図面など数万点に上るということです。

新田智紀記者「保存されている重要な文書に日光が当たらないように、部屋の中は内壁が造られ日光を遮断しています」

最も古いものでは、明治5年(1872年)の地租改正の調査の際、田んぼごとの米の取れ高を記載した文書が保存されています。 昭和8年(1933年)に仙台市のシンボルマーク、市章が起案された当時の文書などもあります。

仙台市公文書館庄子淳館長「あの時、実際どうだったのかを後から検証する手立てになりますので、そのためにもちゃんと原本を残していくのは大事だと思う」

開館時間は、平日の午前9時から午後5時までです。

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