宇宙飛行士候補の諏訪さん、地元茨城で訓練「夢追えて、うれしい」 JAXA初出勤

宇宙飛行士候補者として選ばれた諏訪理さん=東京都内

宇宙飛行士候補者で茨城県つくば市育ちの諏訪理さん(46)が3日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に初出勤した。東京都内事務所で記者会見を開き、筑波宇宙センター(つくば市千現)で宇宙飛行士の訓練を受けることについて「不思議な縁。自分のふるさとで夢を追えることを非常にうれしく思う」と語った。

諏訪さんは東京生まれの同市育ち。1日付でJAXA有人宇宙技術部門・宇宙飛行士運用技術ユニット・宇宙飛行士グループに採用。今後、同センターなどで約2年間に及ぶ基礎訓練に励む。

諏訪さんは3日、同じく宇宙飛行士候補者に選ばれた米田あゆさん(28)とともに取材に応じた。

初出勤した諏訪さんは「訓練に合流するということでワクワクしている。気分を新たに頑張りたい」と意気込んだ。既に訓練を始めている米田さんは「毎日新しいことを学ばせてもらっている」と笑顔を見せた。

同センターでの訓練について、諏訪さんは「つくばというまちで、宇宙飛行士になりたいという夢を育んでもらった」と語った。

諏訪さんは世界銀行の上級防災専門官などを務めた経験がある。「全く違う経験が宇宙開発と化学反応を起こして新しい価値を生み出していけるのか、長い目線で挑戦したい」と今後を見据えた。

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