軽量で曲げることが可能で、横浜発の技術である「ペロブスカイト太陽電池」の早期実用化に向けて政府が動きだした。岸田文雄首相が2030年までに普及させる方針を表明したことで、脱炭素社会の実現に取り組む政府や自治体は公共施設や駅などで実証実験を進め、国内企業による量産を支援する考えだ。
岸田首相は4月4日の再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議で「30年を待たずに早期の社会実装を目指す」と発言。日本が強みを持つ技術、材料を生かして量産技術を確立し、生産体制を整備するとした。
同電池は桐蔭横浜大(横浜市青葉区)の宮坂力特任教授が発明。ビル外壁など太陽光発電が設置できる場所が増え、コストも低減されることから将来有望な技術として注目されている。