球磨川氾濫から3年、犠牲者悼む 2020年7月豪雨、熊本

特別養護老人ホーム「千寿園」の跡地(手前)。2020年7月の豪雨災害で入所者14人が亡くなった=6月28日、熊本県球磨村(ドローンから)

 九州5県で災害関連死を含め計79人が亡くなった2020年7月の豪雨災害は、4日で発生から3年となった。球磨川が氾濫し、特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者14人を含む25人が死亡した熊本県球磨村では、防災無線のサイレンに合わせて黙とうし、犠牲者を悼んだ。

 球磨川支流沿いの千寿園跡地には4日朝から遺族らが訪れ、手を合わせた。救助活動にあたった近隣地区の自主防災組織副会長の小川俊治さん(75)は「ご冥福を祈るばかりだ。水害の怖さを肝に銘じ生きていきたい」と声を詰まらせた。

 20年7月の豪雨で、県内では1万2千人超が被災し、67人が死亡した。

© 一般社団法人共同通信社