夏の高校野球栃木大会開幕直前特集

甲子園の舞台に「再び!」と思う選手がたくさんいるわけです。「甲子園に戻りたい」と願うチームを中心に今年春の県大会を踏まえて注目校を取材してきました。

「甲子園に戻って勝利を掴みたい」まず今年の選抜出場の2校です。

1校目は作新学院。

春の選抜は23年ぶりのベスト8、5月の春の県大会では優勝し夏への準備は万全です。

打撃が売りのチーム。選抜3回戦、香川の英明戦で打ち勝った経験に加え、選抜、春の県大会ともに同点に追いつかれても負けない勝負強さを身につけました。

「戻りたい」思いをひと際大きくしているのが「去年の夏」。甲子園出場を逃しているだけに「夏の借りは夏でしか返せない」とエンジン全開を誓っています。

選抜、もうひとつの出場校、石橋高校。

3千人の応援団の前で大舞台を経験し春夏連続の甲子園を狙います。

守りからリズムを作るチームは投手力が上がってきました。エースの藤巻翔太投手は選抜での経験、さらに春の県大会で投げ抜き自信をつけました。

全国の名のある学校に物おじしない精神力を身に着けたチームは、甲子園でのもう一つの経験「振る力」が備わり打撃での奮起を誓います。

失点がなければ負けない、しかし得点しなければ勝てない。打って、勝って、再び甲子園に。選手に迷いはありません。

こちらは1年ぶりの聖地に「戻りたい」。去年夏の県大会覇者、國學院栃木です。

去年の夏の甲子園では2勝。マウンドを経験した盛永智也投手が3年生になり、守りと機動力を生かした野球を展開しています。

1、2年生が例年以上にベンチ入りしているのも特徴です。

甲子園に出場できたのは「準備」が万全だったからと柄目直人監督は話します。

新チームになって秋、春と結果が出せず今回はノーシードですが、準備はしっかり行ってきました。

県内で唯一「連覇ができる」。この思いを胸にチャレンジャー精神で挑みます。

最後に春の県大会準優勝の文星芸大附属にも注目です。

春の大会は延長タイブレークで敗れましたが、この「実戦での経験」がチームをさらに大きくしました。

チームの「打撃」に自信。3番曽我、4番小林、5番黒﨑の中軸は春の県大会4割以上の成績を残しました。

投手陣はエースの澁谷に工藤、堀江の3本柱。

投手陣が安定した結果、守備面でもキャッチャー黒﨑、二遊間の曽我、大塚、センターの篠崎と理想的な軸ができました。

16年ぶりの夏の甲子園へ。選手のボルテージは上がっています。

夏の高校野球栃木大会は今週の7日・金曜日、に開幕します。

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