そんな動物まで!?北海道らしい「動物注意」標識をまとめてみた

自然豊かな北海道の道路を走っていると目にする動物注意の標識。正式には「動物が飛び出すおそれあり標識」といいますが、北海道には有名なものからちょっと珍しいものまでいっぱいあります。今回は、そんな北海道ならではの「動物注意」標識をご紹介します。

早朝・夕方に出没多し「シカ」

まずは北海道らしい定番のシカ。一般的にシカと言えば奈良のシカを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、北海道民にとってはエゾシカが一番身近な存在です。

国内で7種いるとされるニホンジカの中ではエゾシカが最も大きく、農業被害や道路への侵入・飛び出し、車との衝突などの問題も起こっています。エゾシカによる道内での交通事故は4,480件(令和4年)にものぼり、年々増加中。ドライブ中にこの標識を見たら、より一層の注意を払いましょう。

決して近づかないでください「クマ」

国内にはツキノワグマとヒグマの2種類のクマが生息していますが、北海道に生息するヒグマは大型で力も強く、国内最大の地上野生動物です。最近では人里で目撃されることも多く、農業被害や人身事故も増加傾向にあります。できることなら出会いたくない野生動物ナンバーワンではないでしょうか。見かけても決して近づかないようにしましょう。

酪農王国代表「ウシ」

これぞ酪農王国北海道の代表選手。北海道には人口よりも牛の数がほうが多い市町村がいくつかあり、こちらの標識は主に酪農が盛んな道東エリアの道でよく見られます。牛柄と同じく様々なデザインがあり、運転中の私たちをほっこり和ませてくれますね。

サラブレッドだけじゃない「ウマ」

北海道は日本一の馬産地で、主に日高地方から多くのサラブレッドが産出されています。北海道生まれの人を「どさんこ」と呼ぶことがありますが、本来は馬の品種名。北海道の開拓時代から馬とのかかわりが深いことがうかがえます。

世界でも北海道でしか見ることができない「ばんえい競馬」や、乗馬やホーストレッキングなど、馬と親しめるスポットも多いので、この標識は北海道ならではといってもいいかもしれません。

公園の人気者「リス」

北海道では「エゾリス」と「エゾシマリス」の2種が生息しており、名前の通り北海道でしか出会うことができない在来種です。北海道以外で見かけるシマリスはペットとして飼育していたものが野生化したりなど、外来種であることがほとんどで、エゾシマリスとは違う種類とのこと。公園などで愛くるしい姿をよく見かけることができますが、標識を見かけたら轢いてしまわないよう気を付けましょう。

天然記念物「タンチョウ」

この標識はさすがに北海道以外では見ることが出来ないのではないでしょうか。「北海道の鳥」にも指定されているタンチョウは道東エリアで見られ、天然記念物として保護されています。気品のある佇まいや大きな翼を広げて空を飛ぶ様は優雅で見とれてしまいますが、ドライブ中に出会った際のわき見運転には注意しましょう。

今回紹介したものの他に、キツネやタヌキなどの標識も!これらの標識のおかげで、ドライブ中にも野生動物の多さを感じます。そんな自然豊かな北海道に誇りを持って、心に余裕のある安全運転を心がけたいですね。

※全ての掲載情報は2022年11月時点のものです。
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