姉妹で初の海外メジャー 岩井ツインズは「2人だから頑張れる」

岩井明愛(右)と千怜(左)は寒い中でも笑顔で練習ラウンド(撮影/高藪望)

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前(3日)◇ペブルビーチGL (カリフォルニア州)◇6509yd(パー72)

2人そろえば、さらに力も湧いてくる。日本勢で初めて姉妹そろってメジャーに出場する岩井明愛と岩井千怜のツインズがカリフォルニア州ペブルビーチGLを初めてラウンド。「キレイでしたね。これだけ海がすぐそばにあるコースは、(日本では)なかなかない。アザラシも見られました」とコースを堪能した。

明愛は「芝が全然違う。日本の打ち方と違うというか、もっと強く振らなきゃいけない場面が多いかな」とグリーン周りのラフを警戒して入念にチェック。左サイドに海が広がる18番のセカンドでは“直ドラ”も試し、「(試合でも)あるかもしれないですね。ライと距離次第」と声をそろえた。

グリーン周りのラフが厄介(撮影/高藪望)

出場が確定した時期が違ったこともあり、今大会は別々のホテルに宿泊。2人でじっくりコース攻略について話し合うこともないという。それでも、千怜が「海外とか一人で出ていたら、ちょっと心細いかも。2人で出るから(より)頑張れるというのもあるかもしれない」と話すように、フィールドにそろうこと自体が刺激になっている。

双子の姉とともに初の海外メジャー(撮影/高藪望)

妹の言葉に「2人っていうのは大きいね、確かに」とうなずいた姉は、「(成績が)離れるのもイヤだよね」とも。5月の国内ツアー「RKB×三井松島レディス」では姉妹を含めた3人でプレーオフを戦い、6月「ニチレイレディス」では最終日最終組で一緒にプレー。お互いの対抗心は実際に相乗効果を生んできた。

開幕前日の5日は21歳の誕生日。きっと、忘れられないキャリアの1ページになる。(カリフォルニア州ペブルビーチ/亀山泰宏)

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