書籍『国鉄型ヘッドマーク写真資料集』が2023年7月にグラフィック社より発売される。 列車名や愛称を図案化したトレインマーク。その中でも造形物として製造され、機関車や電車、気動車、客車の列車先頭に掲示された「ヘッドマーク」を収集した写真資料集。造形としての美しさはもちろん、バリエーション違いなども必見だ。
約700点の写真で魅せるヘッドマーク集
本書は、国鉄時代のブルートレインをはじめ、特急やジョイフルトレイン、急行、普通列車に至るまで、さまざまな列車のヘッドマーク写真を掲載。絵柄や形状、作りの面白いものを中心に収録している。
当時のヘッドマークはすべて職人の手作り。それゆえ製造される時期や場所によって生まれる、文字や図案、色の違いなどのバリエーションも掲載。溶接やボルト、板金の厚みなど「物」であることの魅力が満載だ。
1980年代当時に、ヘッドマークを製作されていた方のインタビューや、ヘッドマーク成立の歴史も収録。そのほか、豊洲機関区さんのイラストを用いたヘッドマークの取り付け解説や、構造解説など読み応え抜群の一冊。
