スイカ「羅皇Z」生育順調 青森・鯵ケ沢町で目揃会

スイカをたたいて空洞の有無などを確認する今班長(右奥)=3日、鯵ケ沢町

 つがるにしきた農協の白神やさい果実部会は3日、青森県鯵ケ沢町の鳴沢りんごセンターで、本年産スイカの選果基準を確認する「目揃(めぞろえ)会」を開いた。昨年は8月の大雨で、お盆以降の出荷が大打撃を受けたが、本年産は現時点で生育順調。生産者ら約50人が、今年は例年並みの出荷ができるよう願っていた。

 今年、同部すいか班の生産者は昨年より1人少ない14人で作付面積は33.11ヘクタールとなった。昨年は一昨年より約500トン少ない約千トンの出荷にとどまったが、今年は1750トンの出荷と2億2750万円の販売金額を目標に掲げている。春先から極端な天候不順はなく、例年より3~5日程度生育が早まっており、大玉の収穫は3日始まった。

 目揃会には今昭人さんと今均さんが生産した「羅皇(らおう)Z」計約200玉が出品され、今勝班長(61)が、手のひらでポンポンとスイカの表面をたたいて空洞の有無などを判断し、三つの等級に選別した。

 同町鳴沢地区の2ヘクタールでスイカを栽培している今班長も、昨年は8月の大雨で病気が発生し、お盆以降の出荷ができなかった。今班長は「今のところ、例年並みの出来。今年は雨が少なく暑い夏になって、お盆過ぎにも順調に出荷できれば」と話した。

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