ジョコビッチ、大会5連覇や24度目のグランドスラム制覇へ好発進「夢のような大会に戻ってこれた」[ウィンブルドン]

ジョコビッチ、前年覇者としてセンターコートのオープニングマッチに登場

現地7月3日、「ウィンブルドン」大会初日を迎え、男子シングルスでは第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)が、センターコートのオープニングマッチとして登場。同大会通算7度、4連覇中の王者としてストレート勝利で幸先の良いスタートを切った。

ジョコビッチは、2018年大会から負けなしの28連勝中。6年以上ウィンブルドンで敗れていない。

ロジャー・フェデラー(スイス)に並ぶ大会8度目の優勝や、マーガレット・コートに並ぶ史上最多24度目のグランドスラム制覇がかかる今大会に向けては、優勝した全仏オープンから例年と変わらず前哨戦を戦わず、エキジビションマッチを1試合プレーしたのみで迎えた。

ペドロ・カチン(アルゼンチン/同68位)との初戦では、第1セット第3ゲームで先にブレークされたものの、試合を通じてサービスゲームを落としたのはこの1度のみ。「このコートで何度も試合をして、多くの経験を積んできたにもかかわらず、いまだに緊張する」と言うようにスローペースな戦いだったが、冷静な試合運びでショットの精度、フットワークなど芝での豊富な経験を生かして6-3、6-3、7-6(4)のストレートでオープニングゲームを白星で飾った。

「ディフェンディングチャンピオンとして、ウィンブルドンのセンターコートに立ち、新鮮な芝の上を歩くというのは、他の大会では味わえない感覚だ。夢のような大会に戻ってこれて、しかも初戦を勝利で飾れるなんて本当に素晴らしいことだよ」といい勝利を手にすることができたことを喜ぶとともに、「トーナメントが進むにつれて自分のレベルも上がっていけばいい」と、徐々にプレーのクオリティも挙げていきたいとした。

試合途中には、雨による中断で屋根を閉めたものの、滑りやすいコート状況がなかなか回復せずジョコビッチがタオルで乾かす一幕もあり、プレーに集中しづらい状況もあった。

それでも「僕ら選手はプレーしたい、コートにいたい気持ちを観客に示すために何度も出た。でもコートのあらゆる場所が滑りやすかったね。彼ら(大会運営者)はできる限りのことをしてくれたよ」と安全にプレーできる環境を作ろうとする大会側を慮り、「タオルで何かして観客にちょっとした笑いとエンターテインメントを届けようとしたんだ」と会場の雰囲気を盛り上げた。

2回戦でジョコビッチは、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同70位)と対戦。トンプソンは1回戦でブランドン・ナカシマ(アメリカ/同55位)を2-6、2-6、6-4、7-6(4)、6-3と大逆転勝利で下している。

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