南米沖でエルニーニョ発生 WMO、気温上昇や災害警戒

 【ジュネーブ共同】世界気象機関(WMO)は4日、南米ペルー沖の海水温が上がる「エルニーニョ現象」が発生したと発表した。エルニーニョは世界的な気温上昇につながることが多く、異常気象に伴う災害発生の可能性が高まっているとして警戒を呼びかけた。

 WMOはエルニーニョの発生は7年ぶりとしている。2020年からは、ペルー沖の海水温が下がり気温を押し下げる効果がある「ラニーニャ現象」が3年連続で発生してきたが、世界的な気温の高止まり傾向は続いており、WMOは今回のエルニーニョ発生で気温がさらに上昇する条件が整ったとみている。

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