トヨタ、車体を一体成型 26年投入の次世代EVで

多くの板金部品からつくった従来のパーツ(左)と、鋳造で一体成型した次世代の車体(トヨタ自動車提供)

 トヨタ自動車は4日、一体成型によって車の部品を大幅に減らす新たな生産技術「ギガキャスト」を2026年に投入する次世代電気自動車(EV)で採用すると明らかにした。生産中のEVを自走させながら組み立てる方法も確立し、部品とともに工程や工場の面積も削減する。車両開発コストを抑えて価格競争力の向上につなげる狙い。

 技術系の幹部がEVに関する説明会を開いた。ギガキャストは溶かしたアルミを金型に注入して成型する鋳造技術で、米テスラが採用していることで知られる。

 トヨタはEVを26年に世界で年間150万台、30年には350万台販売する計画で、うち170万台を、ギガキャストを用いる方針。

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