備前焼の魅力を発信する第37代備前焼小町は、専門学校2年の芳田理吏さん(19)=備前市=に決まった。作家、窯元でつくる岡山県備前焼陶友会(同市伊部)が3日、お披露目の式と研修会を市内で行った。
芳田さんは祖父らが備前焼を愛用し、子どもの時から親しんできたという。「土そのものを生かした一つ一つ違うデザインが魅力。SNS(交流サイト)を通じて若い世代にもよさを伝えていきたい」と張り切る。
備前焼伝統産業会館(同市伊部)でお披露目した後は、国特別史跡・旧閑谷学校(同市閑谷)で写真撮影、備前陶芸センター(同市伊部)で実技講習などに臨んだ。
7人の応募があり、陶友会理事らによる6月の審査会で選ばれた。任期は2年。第36代の大学3年高見柚月さん(20)=新見市=と活動し、県内外に出向いて10月14、15日に開催予定の備前焼まつりをアピールする。