「被害者を殺したと思い逃走」自転車に衝突しけがを負わせたまま逃走 車を運転していた男はスマホ操作で前方不注意

今年5月、愛媛県西条市内で、自転車に乗った男性が車にひき逃げされた事件の初公判が開かれ、被告の男は起訴内容を認めました。

西条市の土木作業員・佐伯紳二被告(42)は、5月3日、西条市丹原町の市道で車を運転中に自転車に衝突し、乗っていた男性に大けがを負わせてそのまま逃走したとして、ひき逃げなどの罪に問われています。

松山地裁西条支部で開かれた4日の初公判で、佐伯被告は起訴内容について「間違いありません」と認めました。

検察側は冒頭陳述などで、佐伯被告がスマートフォンの操作で前方不注意になり事故を起こしたと明らかにした上で、被害者を殺したと思い逃走したことについて「人命軽視甚だしく厳重な処罰が必要」と指摘。

懲役1年4カ月を求刑しました。

一方で弁護側は、佐伯被告が分割で弁償していく意思を示していることや、運転免許を再取得しないと約束していることを挙げ、執行猶予付きの判決を求めました。

裁判は4日で結審し、18日に判決が言い渡されます。

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