昨季までNew Balanceと契約していたASローマ。2023-24シーズンからは新たにadidasとのパートナーシップ締結が決定した。
ローマとadidasの契約は今回が3度目で、1994年以来のコンビ復活となる。
ここでは、そのローマと同じようにadidasとNew Balanceの両ブランドと契約したことのあるチームをご紹介しよう。
90年代にも細々と小規模ながらサプライヤー活動をしていたNew Balanceは、子会社のWarrior Sportsと入れ替わる形で2015年からサッカー市場に本格参入。そのため両ブランドのユニを着たことのあるチームはまだ少ない。
セルティック
2022-23 adidas ホーム ユニフォーム
2019-20 New Balance ホーム ユニフォーム
セルティックは2015-16から19-20シーズンまでNew Balanceと契約。15-16シーズンでNBがサプライヤーを担当したチームのほとんどがWarrior Sportsからの“引継ぎ”だったが、セルティックは珍しく新規契約チーム。20-21シーズンからはパートナーをadidasに変えた。
ディナモ・キーウ
2022-23 New Balance ホーム ユニフォーム
2012-13 adidas ホーム ユニフォーム
ディナモ・キーウ(ディナモ・キエフ)とadidasの付き合いは長く、最初の契約は70年代で2度目は80年代。そして3度目の契約はアンドリー・シェフチェンコが躍動した90年代からの長期契約で、17-18シーズンを最後に契約は終了。その後はNew Balanceとのパートナーシップが続いている。
アスレティック・ビルバオ
2022-23 New Balance ホーム ユニフォーム
1999-2001 adidas ホーム ユニフォーム
アスレティック・ビルバオは2017-18から22-23シーズンまでNew Balanceと契約。ちなみに23-24シーズンからはCastoreが新たなサプライヤーとなる。
実はadidasとも長い付き合いがあり、1980-1991の11シーズンと99-01の2シーズンでパートナーだった。とはいえ古い話なので印象は薄いかもしれない。
ストーク・シティ
2015-16 New Balance ホーム ユニフォーム
2011-12 adidas ホーム ユニフォーム
現在は2部チャンピオンシップに沈むストーク・シティだが、adidasとNew Balanceのユニを着た時代はプレミアリーグを戦っていた。とくに11-12シーズンはUEFAヨーロッパリーグに出場し、クラブの歴史に残る輝かしきシーズンとなった。
14-15シーズンのサプライヤーだったWarrior Sportsの撤退によりNBへ移る流れだったが、わずか1シーズンで契約を終えている。
リヴァプール
2018-19 New Balance ホーム ユニフォーム
2006-08 adidas ホーム ユニフォーム
リヴァプールにとってadidasとNew Balanceは、どちらも強く記憶に残るパートナーシップと言えるだろう。
adidasとは2度契約し、第1期が1985-96の11シーズンで第2期は2006-12の6シーズン。とりわけ第2期は近年のリヴァプールで最も華やかな時代だったかもしれない。
そして2015-20の5シーズンを共にしたNB時代はUEFAチャンピオンズリーグとプレミアリーグの優勝を経験。偉大な時代のサプライヤーとなった。ちなみにadidasとNBの間に挟まるのが、今や黒歴史のWarrior Sports(2012-15)である。
FC東京
2021 New Balance ホーム ユニフォーム
2013-14 adidas ホーム ユニフォーム
JリーグではFC東京がadidasとNew Balanceの両方と契約したことのある唯一のチーム。
1999年のJ初年度(そして、それ以前の東京ガス時代)から2014年までadidas一筋だったが、その後Umbroにサプライヤーを変更。2021年からはNBと契約し現在に至る。
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ちなみにNBと契約するサガン鳥栖は欧州勢と同じで、サッカー市場から撤退したWarrior Sportsからの“移籍組”。また、FCポルトやスタンダール・リエージュといった欧州クラブもadidasとNB両方と契約の経験がある。